ヨークシャー・プディングやスティッキー・トフィー・プディングなど「プディング」とついた料理を聞いたことがあるのではないでしょうか。
プディング(Pudding)とは、イギリスに古くから伝わる家庭料理をいいます。(日本のプリンではありません)主に、小麦粉、ラード、バター、牛乳、香辛料などが使われていて、甘いお菓子だけでなく料理にもプディングと名付けられます。
イギリスでは昔からたくさんのプディングが親しまれてきました。ところがポテトチップスなどのスナック菓子、チョコレートなどスーパーマーケットで売られているお菓子が主流になり伝統的なプディングを家庭で作ったり、食べられる機会が少なくなってきました。
そんな中、イギリスのプディングの伝統を守るためにプディング好きが集まるプディングクラブと呼ばれる会合があります。1985年から定期的に開かれるこの会では毎回その日のナンバーワンプディングが決められます。
さて、そのプディングクラブとはどんな会なのか? プディングクラブのミッションは成功するのでしょうか?
プディングクラブへようこそ
わたしが参加したのは12月の寒い季節でした。行こう!と決心したのは参加の3か月ほど前。ところが大変人気の会のため思ったとおり満席でした。ホテルも予約していましたのでなんとか参加できないかホテルにお問い合わせしましたが、答えはNO。行こうと決めたら早めの予約がいいです。
プディングクラブの日に泊まるホテルは、このクラブを運営しているホテルを予約していました。クラブには参加できませんが、ホテルはキャンセル不可での予約だったためとりあえず宿泊日にホテルに行きました。
プディングクラブはThree ways house hotelで毎月ある金曜日に開催されています。時間はだいたい19:00~22:00過ぎまでありますので、こちらのホテルを予約したのです。(お部屋は格安ホテルサイトから予約できます)
ホテルの場所はコッツウォルズ チッピング・カムデンの観光エリアから外れた場所にありますのでレンタカーを借りて運転するか、タクシーを事前に予約して駅まで迎えにきてもらった方がいいです。コッツウォルズまで電車で行く場合は、モートンインマーシュ駅で降ります。少し歩いてメインストリートに歩いて行くとインフォメーションセンターがありますのでこちらのスタッフさんにタクシー会社の情報をもらうといいかもしれません。日本のように駅にタクシーが止まっているということはありませんので、気を付けてくださいね。
さて、ホテルに到着したのは18:00頃でした。冬でしたので辺りはすっかり暗くなっていました。ホテルのクリスマスの飾り付けが素敵です。
フロントでチェックインをした時に、「今夜のプディングクラブですが、キャンセルが数人出たので参加できますよ。」とのこと!!
こんなことあるのですね。その場でお支払いを済ませ、気分はウキウキです。お部屋に行き準備をすませクラブ開場時間まで待ちました。
プディングクラブ開場です
ダイニングルームが開くまでこちらのラウンジで待ちます。
すでにたくさんの人が集まっていました。みなさん早くから待っているのですね。
カップルやファミリーで参加する人がほとんどで、一人参加は私だけでした。
みなさん会話でわいわいがやがや騒がしかったです。
でも楽しみにプディングクラブを始まるのも待っているのはみんな一緒です。
本日のプディングのご紹介です。
7種ご登場します。
・Ginger Strup Sponge
・Pear Clumble
・Marmalade Bread & Butter
・Christmas Pudding
・Roly Poly
・Stickey Toffee Pudding
・Pattion Fruit Meringue Roulade
カスタードクリームを添えて
右下に、プディングクラブ長のTimさんのお名前も。
プディングクラブスタート!
席はアルファベットごとにテーブルが分かれていました。(だったような気がします)わたしのテーブルは奥の方で、すでに席についている人たちもいました。グループごとに分かれたら、席は自由でしたが。一人参加でしたので、どこに座ろうか悩みました。そうしたら感じの良い中年男性2人の席の隣に座らせてもらうことに。
テーブルの席につくと、こんな感じです。クリスマスシーズンでしたのでクリスマスクラッカーが置いてありました。
まずは、お食事です。肉料理、お魚料理が選べます。
私はお魚料理にしました。
料理でお腹は満たされましたが、ここからが本番です。プディングのご登場!
選ばれた参加者7名が一つずつプディングを運びます。
すべてのプディング7種が並びました~。
全員がプディングを取りに行くと大変なことになりますので、
各テーブルごとに順番に呼ばれます。
自分たちが座っているテーブルが呼ばれたら、
お皿をもって、プディングカウンター前に並びます。
カウンターではスタッフが取り分けてくれます。
お代わり自由です。
イギリスのプディングといったら、カスタードクリームは外せません。
このシンプルな味のカスタードクリームをたっぷりかけて食べるのが好きです。
スティッキー・トフィー・プディングはお替わりしました。
配られるお皿は1枚だけですので、新しいプディングをもらいに行くときは
同じお皿を使いまわします。
こんな少しずつでお腹と脳は満足するのかな、と疑問に思っていましたが
最後の方は無理やり食べていました(笑)
さて、しめくくりは本日のナンバーワンプディングを決めます。
投票用紙です。
どうやら私はこの時、大好きなStickyToffeeではなくPearClumbleを選んだようです。
ただ、この日のNo1プディングはなんであったか
覚えていません。とにかく私にとってすべておいしかったです。
席がお隣になった男性たちともすっかり意気投合。二人はご近所にお住まいでしたので
お車で帰っていきました。最後に写真をパチリ。
参加したいと思っていたプディングクラブを体験でき、夢のような時間でした。
到着したときは真っ暗でしたが、
早朝に散歩にでかけたらこんな素敵な村にホテルはありました。
プディングクラブの予約
プディングクラブはコッツウォルズのChipping Campden(チッピング・カムデン)村にある
Three Ways House Hotelで開催されています。
予約は、直接ホテルのホームページまたはメールで受け付けています。
住所:Chapel Lane Mickleton, Chipping Campten, Gloucestershire, GL55 6SB
電話:+41-(0)1386-438429
メール:reception@themickleton.co.uk
公共交通機関では行きにくい場所にありますのでレンタカーかタクシーを呼んで行くのが便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
イギリスのプディング好きには是非に行ってほしい会合、プディングクラブをご紹介しました。
プディングはおいしいですが、高カロリーですので食べすぎには注意してくださいね。