イギリスのモン・サン・ミシェル★大天使ミカエルの山への歩き方

イギリス観光

島に浮かぶ修道院と言ったら? 

まず誰もが「モン・サン・ミシェル」を思い浮かべるのではないでしょうか。フランスの観光地として有名です。新婚さんのハネムーンでも憧れの観光スポットして人気でしたね。 

ところが、モン・サン・ミシェルはフランスだけでなくイギリスにもあるって、ご存じでしたか? 


そうなんです、イギリスにもあるんです! 

はじめに、モン・サン・ミシェルとは

モン・サン・ミッシェルはフランス語で聖ミカエルの山です。

モン=山(mountain)
サン=聖(saint)
ミシェル=マイケル(Michael)

のことで、英語では セイント・マイケルズ・マウントと呼ばれています。

フランスの聖ミカエルの山はフランス読みで モン・サン・ミシェル、

イギリスの聖ミカエルの山は英語読みで セイント・マイケルズ・マウント

(そのままです)

どちらも聖ミカエルにささげられた教会とされています。

では、ミカエルって誰???

聖ミカエルの呼び名は、セイント・マイケル(英語)、サン・ミシェル(フランス語)、サン・ミケーレ(イタリア語)。ちなみにドイツ語ではミヒャエル、スペイン語ではミゲルといいます。

一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。人の名前にもよく使われていますよね。



彼は、聖書に出てくる4大天使の一人とされています。 書物によるとイスラエル民族を守る守護天使とか、カトリック教会、正教会を守る存在として崇められています。

サタンと戦って勝利したという伝説から力強いイメージがありますので
イラストを見ると 筋肉もりもり、剣を持っています。それになぜか、ミカエルは美男子に描かれています。

イギリスの聖ミカエルの山はどこにあるの?

お待たせしました。

イギリス版モン・サン・ミシェルについてお伝えしたいと思います。


どこにあるの?

そんなの聞いたことない!

初めて聞いた!!

のではないでしょうか。

さて、イギリスのどこにあるかといいますと、


それは、イギリス南西部、

よりも、

もぉーと、西。

イギリスの果てランズエンドがあるコーンウォール地方にあります。



見た目もフランスのモン・サン・ミシェルに似ていますよね。

イギリスのセイント・マイケルズ・マウントは、
マラジオン(Marazion)と地図に記された小さな町にある小島にそびえ立っています。
正確には、マラザイオンと発音します。

(マラザイオンと言わないと通じませんよ~)

現在、セイント・マイケルズ・マウントへ行くには事前予約が必要です。
ホームページ(St Michael’s Mount Cornwall-Historic Castle & Island)
から日時を指定してチケットを購入します。


潮の満ち引きがありますので、島へ歩いて渡ることができない時間帯があります。
その場合はボートの予約も必要です。

サイト内では歩いて渡れる時間帯かどうかも明記されていますのでボート予約が必要かどうかがわかります。

チケット購入画面にて入場日時を決めた後に、ボート予約が必要な場合は、ボート予約をするようにサイトが提示してくれます。ボート代を追加して、そして最後にまとめてお支払いとなります。

もちろん潮が引いているときはボートは運行していませんので歩きとなります。

チケットはお城のみ、またはお城とお庭、お庭のみの3種類のチケットがあります。

また強風等で島へ渡れない日もありまして、
その場合は自動的にチケットがキャンセルされ、返金しますというメールが、チケットを購入したときに登録したメールアドレス宛に連絡が届きます。

ちなみに日曜はお休みです。

セイント・マイケルズ・マウンテンへの行き方

<ロンドンから>
鉄道:
ロンドン・パディントン駅からペンザンス駅へ乗り換えなしで約5時間

高速バス:
National Expressが毎日朝から夜まで運行しています。
ロンドン・ヴィクトリアバスステーションからペンザンスバスステーションまで、短時間ですと8時間の便もありますが、だいたい9時間ほどかかります。ただ、夜22:00頃に出発して翌朝に到着する便もありますので長距離バスは大変ですが、ホテル代が浮かせるにはいいかと思いました。鉄道よりも半分以下の交通費です。

飛行機:
ペンザンスに一番ちかい空港はコーンウォール・ニューキーエアポートです。
ロンドンや、エジンバラ空港から飛行機が運行しています。ただ、曜日限定での運行であったりします。
ニューキーエアポートからは、まずバスに乗って市内に行きますが1時間に一本(土日は2時間に1本)です。ニューキーに到着したらペンザンス行のバスに乗り換えます。ニューキーバスステーションからNationalExpressのバス停があり、乗り換えなしで行けます。ただ、早朝2本、夕方2本の運行ですので飛行機の到着時間によってはニューキーに1泊する必要があります。電車でも行けますが
本数が少ないうえに、2回ほど乗り換えが必要です。
 ホテル→空港→待ち時間→フライト→到着→待ち時間→バス→ニューキー→待ち時間→バス→ペンザンス着 
の時間を考えると、ロンドンから電車に乗った方が乗り換えなしで、早く到着できるかと思います。



<ペンザンスに着いたら>

ペンザンス駅を出るとすぐにバスステーションがあります。
バスステーションにはバス停がたくさんあり、アルファベットで行き先別に分かれています。
マラザイオン(Marazion)に行くバスはバス停「E」から出発します。


バスに乗ったら、ドライバーさんに「To マラザイオン」と伝えてください。
それからバス代を払います。キャッシュレス、現金払い、どちらでもお支払い可能です。


片道£1.65ですが、往復で買うと£3ですのでお得です。
往復券を購入したい場合は、バス代を払う前に 「リターンチケット」が欲しい旨を伝えてください。


また、マラザイオンだけでなく、当日中に別の場所へもバスに乗って観光する場合は£5の一日乗車券がとってもお得です。こちらもドライバーさんに伝えて、バスの中で購入できます。


セイント・マイケルズ・マウントへの渡り方

私が訪れた日は、強風でした。

往路はボートに乗って島へ行き、復路は歩いて戻れば両方楽しめるなと思い、行きはボートを予約していました。ボートに乗り遅れるといけないと思い、だいぶ早めにマラザイオンに到着しましたので町の中を散策していました。

ところが風が強すぎて、前に進むのも大変でした。
波も高くボートは運行されるのかな...と心配していました。事前にボート乗り場を確認しようと思い、さがしていたところ、係員の人がいましたので「ボートはどこから出発するのか」と聞いてみました。

そうしたら、「強風のため今日はボートは中止になりました。メールが届いていると思います。チケットも自動的にキャンセルされましたよ。」

と言われてしまったのです。
そして、「もし行くなら潮が引く時間に歩いて渡ってください」とのことでした。

WiFiとつながっていませんでしたので、メールが届いていることは知らなかったんですね。
気を取り直して、潮が引く時間まで3時間30分以上ありましたので、セイント・マイケルズ・マウンテンの見えるホテルのレストランで待つことにしました。

ちょうど朝食時間でしたので、エッグベネディクトを注文しました。
睡眠不足だったため、途中ウトウトしながら、なんとか3時間30分長居して時間を過ごしました。


潮が引く時間が近づいてくるにしたがって、海から道が出現し始めました。

なんだか、神秘的な光景でした。

道も海から出てきたので、ホテルを出て出発することにしました。

ところが、

歩けるといっても波が高いため、風が吹く度に海水が ざっばーんっ💦 と道に流れてきます

波が靴を覆い、靴のとズボンの裾が濡れてしまいました。靴下もびしょぬれです😢

かなりの数の観光客が潮が引くまで待っていましたので道は行列でした。
でもなんだか、巡礼にいく信者みたいな感じがして神秘的な光景だな、と思いました。

島に到着したら

島に到着するとスタッフがいますので、チケットのバーコードを読んでもらいチェックします。

私のチケットはキャンセルされていましたのでこのバーコードでは入場できないといわれてしまいましたが、ちょっと待って、と言われて
その場で新たにチケット購入させてもらうことができました。

ですので万が一、チケットが天候によりキャンセルになっても再度購入できますので大丈夫です。

チケットチェックが済みましたら、

お城は右、お庭に行くときは左へ進んでいきます。

私はまずお城から観光することにしました。

お城への道なりは岩がごつごつしている坂道があったりと、
足腰が健康な人はいいですが、お年を召した方たちには大変だろうなという道でした。


こちらのお城は、実際に人が住んでいます。

城主のSt Aubyn家と城内を管理しているスタッフさんたちです。イギリスのナショナルトラストと共同でこのお城の保存に努めているそうです。

島の観光について

お城の中の観光は順番が決まっており、案内通りに進んで場内を見て行いきます。

お城の敷地内に聖ミカエルの教会があります。

そして、お城とお庭の最終入場時間は16:00までです。

私は、お城の観光の後、お庭を見に行く前にカフェでゆっくりと過ごしてしまい、

お庭の入り口に到着した時は16:01でした。

閉場は16:30ですので後30分あるし、チケットも買ってあるから入場させてほしいとお願いしましたが、だめだといわれました。ちゃんとチケット購入時に時間を明記してあるわ。と、厳しかったです。。。

こちらのお庭はよく知られているイングリッシュガーデンではないのです。
岩山の壁にガーデニングがされている珍しお庭となっています。

またお庭の開園は毎年5月から9月頃の夏の期間のみです。

それなのでお庭も見ておきたいとチケットを購入したのに、、、見ることができませんでした。


お腹がすいたらカフェスペースがあります。
お城側にアフタヌーンティーやクリームティーが楽しめるティールームとテイクアウトのアイスクリーム屋、
お庭側にお手頃価格のカフェがあります。


また、お土産屋さんもお城側、お庭側に各1か所ずつあります。


どちらのショップも、売っているものが半分以上違う商品でしたので、欲しいものがあったら後から、買おうとせず、その場で買った方がいいかもしれません。


島での滞在時間は、
お城、休憩、お土産の時間で2~2.5時間、お庭を合わせると3~3.5時間は見ておくといいでしょう。

まとめ

イギリスの聖ミカエルの山はイギリスの最南西に位置します。
限られた旅行期間では、なかなか行きにくい場所ではありますが行く価値はあるかと思います。

以下の点がアドバイスです

 ・事前に入場チケットを購入(潮が引いた時間帯がおすすめ)
 ・電車の予約(2か月ぐらい前に購入すると安いです)
 ・ペンザンスまたはマラザイオンのホテル予約(1日でロンドン往復は厳しいため)
 

マラザイオンの町には、かわいいコテージの家が建ち並んでいたり、小さなギャラリーがあったり、歩くだけでもいい観光になります。また、コーンウォール地方にはマラザイオンだけでなくペンザンス、その他、美しい町がたくさんありますので、少なくても3日~4日あるといいかもしれません。 

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